テレビ業界の採用面接では、一般企業とは異なる“現場ならではの視点”で応募者が評価されます。
特に制作会社やテレビ局のAD・ディレクター職は、実際の現場スタッフの意見が合否に強く影響することも多いのが特徴です。
今回は、エルコムウォークが日々聞いている「制作現場のリアルな声」をもとに、
採用面接に“受かる人”と“落ちる人”の違いをまとめました。
1. 受かる人は「現場の視点で語れる」、落ちる人は「自分目線だけで話す」
制作現場が一番評価するのは、
**“自分が番組の一員として動くイメージを持てているか”**という点です。
受かる人
- 「ロケ準備で必要な段取りを覚えていきたい」
- 「好きな番組を参考に、どう撮っているのか気になる」
- 「チームで動く仕事が好きなので、現場に向いていると思う」
→ “自分が現場に入ったらどう動くか”が具体的。
落ちる人
- 「テレビを見るのが好きなので入ってみたい」
- 「有名番組に関われたら楽しそう」
- 「クリエイティブな仕事がしたい」
→ どれも悪くはないけれど、“現場のリアル”が欠けていると言われがち。
2. 受かる人は「素直で反応が良い」、落ちる人は「リアクションが薄い」
制作現場で働く上で、
素直さ・レスポンスの速さは最重要。
受かる人
- 話を聞く姿勢が前のめり
- 質問に対して「はい、試してみます！」など前向き
- 指摘を受けても表情が明るい
→ 面接官から「この子なら現場で育つ」と思われる。
落ちる人
- 受け身すぎて、リアクションが薄い
- 返事が小さい、または遅い
- 指摘に対して言い訳が先に出てしまう
→ 現場は多忙なため「教えづらい人」は敬遠されがち。
3. 受かる人は「時間・体力・覚悟」を理解している
テレビの制作現場は、どうしても忙しい時期があります。
そこで面接官が見ているのは、
“どこまで仕事の大変さを理解しているか”。
受かる人
- 「ハードな日もあると聞いたので、生活リズムを整えて頑張りたい」
- 「体力はあるので、長時間移動のロケなども問題ない」
→ 労働環境を理解しつつ、それでも挑戦したい気持ちを伝えている。
落ちる人
- 「忙しいのはちょっと…」と弱気発言
- 「でも自分はなるべく定時で帰りたい」など現場とズレた希望
→ 面接官は「長く続けていけるか不安」と感じてしまう。
4. 受かる人は「番組やジャンルへの興味が具体的」
テレビ業界の面接で強いのは、
“どの番組の、どの部分が好きなのか”を語れる人。
受かる人
- 「このバラエティ番組の、企画構成のテンポが好き」
- 「ドキュメンタリーの“人を深掘りする取材”に興味がある」
→ 面接官から「番組をよく見ているな」と評価される。
落ちる人
- 「テレビが好きです」だけで終わる
- ジャンルを聞かれても曖昧な答え
→ 具体性がないため、どう活躍する姿が想像できない。
5. 受かる人は「準備の質が高い」、落ちる人は「調べ不足」
採用担当者がよく話すポイントがこれです。
**“準備してきたかどうかは、すぐ分かる”**とのこと。
受かる人
- 志望動機・自己PRを簡潔に話せる
- 職種理解（AD・ディレクター・制作進行など）がある
- その会社の実績や番組も事前にチェックしている
落ちる人
- 「よく分からないまま受けました」
- 調べていないので質問が浅くなる
→ 面接官は「現場への本気度」を強く疑ってしまう。
制作現場が本当に求めているのは「一緒にやっていける人」
結局、制作現場が面接で見ているのは
**“この人と一緒に現場を回せるか”**という点です。
- 素直か
- 前向きか
- チームで動けるか
- 番組が好きか
- 現場理解があるか
これらが揃っている人は、未経験でも採用されることが多いです。
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